まずはじめにこのエントリーを『演奏会』カテゴリーではなく『写真』カテゴリーに
分類したい。というのも私はこの演奏会を聴きに来たという訳ではなく、
演奏会中の写真を撮るという目的で参加しているからだ。

今回持ち込んだカメラボディはEOS R6とR7の2台。

前回2018年からコロナを挟んで6年経ったら機材もすっかりミラーレスになった。
ただしレンズに関しては少し予算不足で、望遠側のメインのRF100-500mmの

Lレンズこそ去年購入だけれど、標準ズームは旧態依然のEF24-105mmF4L IS USM

など使用する。今では子供を撮るより野鳥撮影の方へと熱量が移って、

標準域に重点を置いていないという理由だがおいおいレンズの世代交代を進めて

行こうと思う。じゃないと重いからね(汗)

で、機材はだいたい良いんだけれど、体調は最悪だった。
多分胃腸炎か何かだろうけど、昨夜はぜんぜん寝られず朝からも気持ち悪く

腹が張っている。食欲が全くないのに昨夜フロントで朝食券など買い求めて

しまったので詰め込むように食べたのが更にいけなかったと思う。

ホールへの足取りも重かった。途中のコンビニで昼飯を買うんだけれど
10秒チャージのゼリー飲料を2つ買うにとどまった(それすら昼に1つしか飲めなかったが…)

リハーサルも撮るんだけれど、最初しばらく撮ったら途中から客席でダウン…
そんな状態で本番で撮影できるか不安しかなかった。
しかもここは旅先…業務が終われば長旅が待っている。

う~む…ともかく2F席へと荷物を運んだ。今回この2F席はスタッフの為だけに

解放されるという。サイドスポット室は施錠されていたけれど、2F席の幅いっぱい

使えば後ろの方の顔を捉える事は可能だろうと思われた。

移動距離が短くなれば私の負担軽減にもなりありがたい。

開場前に全体写真の撮影…私は全く頭が回っていなかった(汗)ファインダー内

表示を見ながらシャッター釦を押すので精いっぱいで、起立の撮影をしなかった

のが悔やまれる。

開場されて開演まで休憩の間にレンズを目の前に並べておいた。
R6(フルサイズ機)にはRF100-500mmをほぼつけっぱなして
R7(APS-C機)にはRF-EFアダプターをつけてEF24-105mmF4Lと

EF70-200mmF2.8L2という組み合わせを考える。とにかく高感度ノイズを抑える

のにISOが3200以上上がらないようリミッターを掛けたり準備をしておいた。

そして開演!相変わらず体調不良が続いているが、開演中にそのような事を言って

いられない。私にとって好都合だったのは腹の調子が下る方へ行かなかった事かも?

トイレに入り浸りで撮影の機会を逃してしまったらそれこそ何しに来たか分からないからね。

R6は先述の通りほぼ100~500mmという焦点距離の範囲で使っている。
このレンズはとても良く写るので良い写真が量産されるだろう。
R7に70-200mmのズームをつけると35mm換算で112-320mmとなる。

これだと100-500mmの範囲に収まるので意味がないとも思われるが、解放F値が

F2.8というのに意味がある。演奏会の写真なんて画面全域シャープに写るので

だいたいOKであるけれど、大口径レンズならではのキリッとした部分と
ふわっとボケた背景の対比が良かったりもする。

そんな感じでプログラムが進んで行くんだけれど、同じような写真が増えて行くのは

面白くないからカメラとレンズの組み合わせをスワップしてみる事にした。
R7にRF100-500mmをつけると35mm換算で160-800mmとなる。ホールで撮るには

少し光量不足は否めないけれど800mmはなかなかの迫力だった。

私は最近よくこの組み合わせを早朝のウォーキングに持参して野鳥を撮っているが、

小さく素早い野鳥に比べればほぼ動かないステージ上の奏者を撮るなんて簡単だ。

メインの曲が先週私のバンドが演奏した『A Brussels Requiem』Soloでの起立がなく

曲が長いから舞台裏へと移動して指揮者を撮る事にした。

撮影モードは『Tv』奏者に比べれば指揮者はよく動くからssは短くする。

良い写真が撮れたと思う。途中、葬送ラッパのオフステージのCor奏者が入ってきて
図らずも写真を撮れたのは良かった。曲を知っていると時間配分にも余裕があるな…

そして終演…もう最後の方は気力だけで撮っていた。

データをChrome Book(に刺さっているSDカード)にコピーしている間に展開した

機材たちを片付けスーツケースにパッキングしたら1Fロビーに降りた。
打ち上げはキャンセルを申し出て、Chrome Bookの画面を見ながら写真を選んで

抽出しようとするもマシンの性能がイマイチなので写真の表示が遅くイラつく。

そんな時にかぎって知人がいろいろやって来るから挨拶もままならず少し

パニクッてしまった。Chrome Bookなんて買うんじゃなかった…
結局スマホとカメラをWi-Fiで繋いで直接画像を抽出して先行分をお渡しした。

俺の仕事は終わった…

という事で東京組のたかむ~たちとJRの茨木駅へと向かった。

私の切符は京都発新高岡行きの最終電車だったから変更してもらわないといけない。

茨木駅のみどりの窓口の列に並んだものの一向に減って行かないので

電車に乗って京都駅へと向かった。京都駅のみどりの窓口も長い行列だったけれど

コチラの方が処理が速いようだった。
しかし40分並んで次発のサンダーバードが満席だと知らされる。

しょうがなくその次のサンダーバードの座席を確保。

新幹線は座席に余裕があるのになぁ…

 

京都駅…

その後改札内のベンチに座ってしばらく待って無事にサンダーバードに乗り込んだ。
敦賀までは寝ている時間が長かった。そして敦賀で乗り換えるのだけれど、
次発のが福井と金沢しか止まらない速達タイプで、その20分後が私の乗る

各駅停車のタイプのもの…
いちはやく自宅に着くには速達タイプで金沢まで行って、金沢から在来線のあい鉄で

帰った方が良いのではないかと思った。次から気をつけよう。

(実は高岡まで18分ぐらいしか変わらなかった…汗)

という事で何とか帰宅…家族は既に寝ていると思ったけれどあきちゃんが起きてきた。
しばらく話したけれど体が辛いので機材もそのままにさっさと寝る。
まだ排出の動きがないので回復にはしばらく掛かるだろうな…